支部や大学との違い
学生会支部とどう違うのか
実施主体は信窓会東京支部、すなわち卒業生です。また、学生会支部が行うような学習会は実施していません。
学生会支部は学生によって組織されるため、参加者は同じ立場で学んでいる者同士ですが、同時に自身の学業に専念するところが大きいはずです。また、同じ新入生同士でも、法学から始める人もいれば、憲法から始める人もいるでしょうし、法律科目から始める人もいれば、一般教養科目から始める人もいるでしょうから、具体的な科目の話題を共通させるのは困難が伴います。私たちはすでに卒業していますので、その分、学生である「その人」を中心に対応しています。相互扶助ではなく、片務的に支援するという体制ですから、「自分がどうしたい」「自分ならどうする」を共有・実施するのではなく、他者である学生がどのようにしたら望む結果が得られるのかといった事を念頭に置いて、一人ひとりに合ったやり方を一緒に考えていく枠組みです。
学生会支部では、大学からの助成費なども含め、会費制を採って、「先生」を招いての学習会をおもに実施していますので、その点が最も異なっています。また、そうした事は中央大学法学部通信教育課程の特徴であり利点ですから、択一的にどちらが良いと考える事は推奨していません(学生会支部に行きながら、相談室を利用される人も当然います)。
大学とどう違うのか
2011年度より「導入教育科目」が設置され、そのような取り組みと同視されるかもしれませんが、実施方針においてまったく異なっています。
私たちも、2008年度頃までは、まず何から始めたらよいのか、どのようにして学んだらよいのか、それがわからなければ続けられないし、卒業できないという考え方のもと、通教生相談室を運用してきました。しかし、様々な環境の学生の進捗状況や、相談を通じたヒアリングの中から、そうした事は確かに入学後のある時期まではメインテーマとして存在しますが、「卒業」まで到達するか否かといった事に関する限り、あまり関係が無いとの結論に至っています。
確かに、「いろはのい」という事柄はしっかり押さえておく事は重要で、そうした事の教授が大学によって行われるというのは大変珍しく、極めて貴重な機会です。他方、学部教育の領域におけるレポートや試験に解答して合格し、卒業するという事は、すごく難しい事というわけではありません。
私たちが考える通信教育課程の難しさというのは、教えてくれる人がいない環境にある事ではなく、学び続ける事がまったく強制されない環境にある事だと結論づけました。それというのも、試験を受ける準備をしても、実際に受験せずに次回の試験へ先送りしたり、レポートの論点はわかっているのに、実際にレポートを提出しないまま時間がすぎたり、科目の内容がわからないという人よりも、日々先送りして物事がすすまないという人のほうが、学生の中には多かったからです。
実際に学生が学んでいる現場に当面し、自らは卒業したけれども、他者を卒業させるにはどうしたらよいのかという尺度で考えてきた私たちとしては、日々の学習の進捗状況がマネジメントされる事が一番重要であると考えるようになりました。
これは「導入」期のみではなく、むしろ卒業までの全過程で維持すべき環境であり、かつ、「先生」や大学が行うような事でもありませんので、信窓会東京支部が委員会を設置して実施しています。
導入におけるガイダンスも私たちは行ってきましたが、そうした事が専門機関である大学によって、人的にも物的にも充実したかたちで行われるようになった事は大変喜ばしい事です。私たちも新入生の方には導入教育科目の履修をおすすめしています。
もし、大学による導入教育科目が履修できなかったり、受講できないといった事情がある場合、私たちでも、無理なく学習を続け、かつ卒業できるよう全力で支援しますので、何も分からない状態でご相談いただく事も、もちろん歓迎です。
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